春香「どこにおってもわかるんじゃ!」Photo-ajari 「みっきゃん」 「この刀の事、知ってらなぁ?」 見晴らしの良い丘の上 水平線がぼんやり光る夜の闇の中 黒い鞘の刀を携えて立つ春香が 遠くを見つめ何気につぶやいた。 夏草の斜面を撫で来る静かな風が ときおり焚き火の炎を ボゥボゥと低く唸らせ...